Vol.8 行事・記念日メニューに絞る。

“店内メニューをテイクアウトでどうぞ!”。
こういう言葉は、店頭の張り紙やのぼり等でよく見かけます。
テイクアウトメニュー=店内メニュー、と誰もがそう思いますが、この考え、しばらく頭の中で凍結してください。テイクアウトメニューと店内メニューは、全く別物だと以前にもお話ししました。

テイクアウトサイトに掲載するメニューも、同業他店がやってなさそうなものを考えてみる。テイクアウトメニューにも特徴をもたせないと同業他店との差別化はできません。特徴と言えば、“○○専門”のように提供する食材を絞ったもの、産地にこだわったものは多く見かけます。

そこで、例えば・・・
節分・ひなまつり・入学式・端午の節句・七夕・お月見・クリスマスなど、季節ごとの行事を専門にしたテイクアウトメニューを提供するとか、また、誕生日・結婚記念日など特別な記念日を専門にしたものを提供するとかはどうでしょう?

いずれも、テイクアウトメニューを毎日提供しない。提供日が限定されているので毎日時間に追われることもない。また、記念日ごとにリピート客になりやすい。おまけに、事前予約なので、数も読める。時間に余裕が生まれるので、メニュー開発にもじっくり時間をさける。

これは、“売り上げを増やさない”・“大きく設けない”という、本来の商売のあり方からすれば真逆の発想です。儲けたいけど、他の時間を犠牲にしてまで働きたくない(飲食関係は長時間労働があたりまえ)。“そこそこ、儲ければいい”・“毎日の時間に余裕を持たせたい”と働き方重視の方におすすめのやり方です。

じゃあ、これで儲からないかと言えば、そうとも言えません。メニューや演出の考案に時間をかけることができ、「量」より「質」を追い求めることが出来ます。結果、安売りしなくてもいい。実際に働いた時間・実際に販売した個数とその収益を考えた場合、“増やさない”・“大きくしない”方が、無駄なく効率よく収益が上がると思います。

行事・記念日に絞ったメニューに絞る。そして満足度を上げる。これは、店内メニューとテイクアウトメニューを切り離すからこそできることです。

Y.Murasaki