Vol.4 「デリバリー」より「テイクアウト」

コロナ禍による売上減少を補うために、「テイクアウトサービス」以外にも、「デリバリーサービス」を積極的に行う飲食店が増えてきました。「デリバリーサービス」に関しては、自店で出前すると手間と時間がかかることから、Uber Eatsや出前館などの、「デリバリーサービス」を提供する外部事業者に委託する飲食店も増えています。外部のデリバリー事業者に委託すると集客や業務効率にメリットがある反面、お客さんとのリアルな接客の場を他人に任せてしまうというデメリットもあります。

お客さんをリアルな場で接客する機会を逃してしまうって、飲食店にとってどうなんでしょう。飲食店って、不景気であっても、今回のような時短営業下であっても、そのお店のファンである常連客に支えられながら存続していくことってよくあります。“お店とお客さんとの人間関係”が出来上がっているお店がそれです。その“人間関係”や“つながり”が出来上がっているお店のお客さんは、日頃からそのお店を応援してくれています。

この“人間関係”は、日頃からコツコツと積み上げてきた店主の賜物です。実は、「テイクアウトサービス」には、「デリバリーサービス」にはない良さがあります。それが、この“人間関係” や“つながり”を築く「接点」、いわゆるお客さんとの“リアルな接客の場”があるという点です。「わざわざ、ご来店いただかなくてもUber Eatsでデリバリーします」よりも、「わざわざ店頭までお越しいただいてテイクアウトしていただく」、そして、その際に、ひとこと、ふたこと笑顔で会話を交わす。これをするから、お客さんとの “人間関係” ・“つながり”が継続し、結果、売り上げを支えてくれるお店のファンでいてくれるわけです。

「デリバリーサービス」は、確かに、お店には便利なサービスですが、“料理”という“モノ”を届けるだけで、人の気持ちを届けることができません。時短営業で日々の売上金額を追うためには、「デリバリーサービス」も必要ですが、従来の「店内飲食」のために、「テイクアウトサービス」で常連客を引き留め、「テイクアウトサービス」で新規客を獲得することも必要です。それには、店頭で店主や店員自ら、お客さんとのリアルな接客の場が持てる、また、その機会を増やせる「テイクアウトサービス」って、大切だと思います。

Y.Murasaki